2017-03-27 Mon
先週土曜日に、とあるTOEIC模試を使って、英文の読み方、問題の解き方、復習方法などを皆で学ぶセミナーを開催しました。貴重な休日にもかかわらず、30名以上の方にご参加いただき、盛況のうちに無事終了することができましたこと、この場を借りて改めて御礼申し上げます。お仕事の都合などで参加できなかった方もいらっしゃいますので、どんなことを学んだのか、少しだけ、ご紹介させていただくというのが、本稿の趣旨です。特に目新しいことはないかもしれませんが、今後のご自身の学習のご参考にしていただければ幸いです。
解いた問題はごく僅かです。Part5を5問、Part6を1セット4問、Part7のシングルパッセージを2セット5問、合計で、たったの14問です。これを4時間かけて、参加者全員で取り組みました。数を少なく抑えて、その代わり、じっくり深掘りするという意図がありました。
そして、少ないだけではありません。解いた問題集は、TOEIC学習者なら誰しも所有しているような極めてポピュラーなものですから、9割以上の参加者が〝初見〟ではありませんでした。人によっては何度も何度も復習している筈の問題です。
あえて、その問題を使ったのは理由があります。僕はひとつの質問を投げ掛けたかったのです。あなたは、その問題集を解いたと仰っていますが、その問題集を何度も復習したと仰っていますが、本当にすべて理解したと言えますか?自信を持って完璧だと言えますか?もう、そのテキストから学ぶべき点はありませんか?
そのように、お訊ねしたかったのです。
先ずは、時間をたっぷり目にとって解いていただき、その後、4つのグループに分かれてもらい、問題の正解根拠だけでなく、正解に絡まない部分でも気づいた箇所があれば話し合ってくださいと、お願いしました。
進行役には実力者を2人ずつ据え、意見を引き出していただきました。流石は高スコア保持者ですね。素晴らしいファシリテーター役を演じてくださいました。結果、一人では気づかない様々なポイントを纏めてくださいました。それが狙いでしたから、上手くいったことになります。
その後、僕が補足する形で一旦、総括し、かつ、ご質問にお答えするという流れを作りました。問題集の解説には決して書かれて数々のポイントが浮き彫りになったのではないでしょうか?たった14問の中に、こんなに沢山の学びのポイントが隠れていたのかと驚いたのではないでしょうか?
そうです。学びのポイントに気づくということが、復習の最大のポイントなのです。これが、僕が言うところの〝目の付け所〟というやつです。初中級者は、積極的に発言する機会はなくても、上級者に混ざって一緒にディスカッションをすることで、ポイントに気づくのです。そこに居るだけで経験値は上がっていきます。難しい問題の答えを覚えることだけが復習ではないとお気づきになった筈です。
TOEICは様々な問題を解くテストではありますが、その基本にあるのは〝英文の理解〟です。細部に亘るまで英文をきちんと読み込めているか、ということが問われるのです。言い換えれば、話者の意図、書き手の意図を汲み取れているか、ということが問われるわけです。今回のセミナーでは、そこにトコトン拘りました。これを疎かにしていると、順調にスコアアップしているようでも、近い将来、必ず、見えない壁に行く手を遮られることになるからです。
参加いただいた方に、少しでも、今後の学習方法の確立にお役立てていただけたなら、本セミナーの主たる目的は達成されたことになります。半日程度の短い時間で出来ることは限られていますので、どれ程、お役に立てたか分かりませんが、またいつか、続編をできたらと思っています。
また、本セミナーでは、学習方法だけでなく、事前に準備しておくべきツールについても触れさせていただきました。
文法書は2冊、1冊は辞書的に調べるもの、もう1冊は演習用のものです。推奨できる書籍も実名をあげておきました。英和、英英、類義語、語法の辞書についても同様です。また、ネット検索についても具体的なサイト、そのサイトの活用の仕方など、限られた時間ではありましたが、ご紹介させていただきました。その狙いは、初中級者が一人で、独学でも、ストレスなく復習できる、という体制を築く手助けをすることでした。
ブログという文字だけの媒体で、セミナーの内容を細部まで再現することは難しく、その一部しかご紹介することはできませんが、少しでもセミナーの雰囲気を感じていただき、もし、近い将来、同趣旨の学習会を開催する機会があった場合に、参加するかどうかの判断基準にしていただければ幸いに存じます。
4月の公開テストが近づいてまいりました!一緒に頑張って参りましょう!
ではまた。
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