2019-04-06 Sat
TOEIC本に限らず、日本の出版社が出しているテキストには漏れなく日本語訳と日本語の解説が付いています。これは大事なことです。日本語訳と解説は、英文の構造を読み解くうえで助けになりますし、自分が誤った理解をしていたことに気づくきかっけとしても機能してくれます。
ただし、忘れていけないのは、「日本語を読んでいる時は英語を読んでいない」ということです。正確には英文と日本語を見比べているから、英文もチラッと見てはいますけどね。
しかし、15分で問題を解いて、45分で日本語訳と解説を読んだら、純粋に英文だけに触れている時間は15分です。60分、つまり1時間勉強しても、その1/4の15分だけが英文を読んでいる時間です。
初中級者は、これでいいと思います。
でも、TOEIC®L&Rテストで700点を超えてきたら、前述の割合を見直す必要があります。あくまでも僕のイメージですが、こんな感じです。
700点までは前述の通り、英語15分-日本語45分
700~800点:英語30分-日本語30分
800~900点:英語45分-日本語15分
900~950点:英語50分-日本語10分
950~970点:英語55分-日本語05分
970~990点:英語がほぼ100%、稀に一瞬だけ日本語を見る程度
そもそも、僕は900点を超えてからは韓国模試にハマっていましたから、ほぼ英語100%でした。この時期が一番、英語力が伸びました。実感として伸びてるなと思いましたし、実際、スコアも上がっていきました。
日本語が悪いわけじゃないんですよ。英文が理解できない時には、母語である日本語の力を借りて理解するわけで、これはこれで大切なことです。
でも、実力が上がっていくにつれて、徐々に日本語が活躍する場面を減らしていったほうがいいのです。英語の勉強をしているのであって、日本語が上手くなりたいわけじゃないでしょ?
確かに、900点を超えてきても、英文の構造が分からない時が稀にあります。そんな時には、日本語訳と解説、語注などを読んで解析しなくてはなりません。どのレベルでも、時に日本語は必要です。だけど、極力頼らないようにしたほうがいいかな。
絶対にやらないほうがいいのは、全部、全文、綺麗に和訳しながら読むことです。相当高い確率で伸びが止まります。英語を日本語に置き換える時点で、頭の中が一旦、日本語の法則に、つまり日本語の語順に戻ってしまうから上達の妨げになるのですね。読解スピードも上がっていかない。頭の中で和訳しないと、意味がとれない癖がつくからです。
英文解釈教室の故伊藤和夫先生のお言葉ですが、「和訳できるから、英文が分かっているのではない」「英文がきちんと読めているから、必要なら、いつでも和訳できるんだよ」。
英文解釈と和訳は、似て非なるものなんであります。
英語と日本語の比率を徐々に変えながら、英語の比率を限りなく100%に近づけていくことがTOEICマスターへの近道なんであります。
日本語訳に頼った勉強法を捨て、英語そのものに触れている時間を圧倒的に増やしていくことが、超上級者の取るべき姿勢だと、僕は思っています。
ただし、900点くらいまでは、積極的に日本語の力を借りてください。900点まではまだ基礎固めの段階ですから、無理して英語だけに拘っていると、基礎が揺らいでしまいます。
ではでは。
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