2019-12-09 Mon
2009年4月。23年ぶりに地方勤務から生まれ故郷の東京に戻ってきた。大学卒業と同時に地方勤務となり、そこから全国を転々と回って帰ってきた東京は、僕の知らない街になっていた。名古屋勤務時代に受験を始めたTOEICも3年目を迎え、相変わらず、行き帰りの電車の中や、早朝の誰もいない会社、昼休みなどを利用してコツコツと勉強を続けておりました。我ながら真面目だったなあ。
しかし、当時の僕の実力では公式問題集は歯が立たなくて、上手く使いこなせていませんでした。こんな難しい問題集を前全問正解できる人って、どんな人なんだろうと思っていた。僕はPart1とPart2、Part5しかやっていなかったのです。というか、それしかできなかった。
そこへ救世主が現れる。
それが特急シリーズだったのです。新書サイズでスーツのポケットにすっぽり収まるテキストは当時では画期的でした。特に通勤時間に威力を発揮してくれた。あのバカでかい公式問題集と違って、電車の中でストレスなくページをめくることができる携帯版TOEICは僕の生活までガラリと変えた。
TOEIC学習がより身近になった。昼休みの喫茶店でも、移動時の新幹線でも、仕事帰りの居酒屋でも、本当にどこでも気軽にページを開いてはぶつぶつ言いながら勉強した。
文法特急、単語特急、読解特急の3冊を僕は何処にでも連れて行った。
記憶が正しければ、秋葉原のヨドバシカメラにノートパソコンを買い行った日、偶然、有隣堂で特急シリーズを見つけた。パラパラとめくって数秒、僕は3冊を手に持ってレジに向かった。コレだ!と思った。
その日、自宅の部屋に着いて、先ず文法特急を読み始めた。面白かった。あんなにワケの分からないTOEICのPart5とPart6の問題が見事に解説されていて、時間を忘れて読み耽った。きちんと理解できるように所々スピードを落としながら読んだので、最終ページに到達した時には、外は明るくなっていた。
その日は一睡もせずに会社に出かけたけれど、疲れは全く感じなかったし、眠くもなかった。興奮状態が続いていたのだと思う。
その週末の土日で、僕は単語特急と読解特急を読破した。TOEICの勉強とはこんなにも楽しいものだったのかと思った。明るい希望の光が見えてきて、気持ちも明るくなってきた。
頭にきてベッドに投げつけた公式問題集は角が曲がったままで枕元に置いてあった。特急の3冊を抱えたまま、僕はそいつに向かって宣言した。
待ってろよ、いつか近いうちに、必ずお前を倒してやる!
ではまた。
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