2020-06-09 Tue
Chapter8では、現在分詞と過去分詞を学びます。例文数は18です。いろいろと興味深い考察が見られるセクションで、知識の整理として最適でした。
現在分詞と過去分詞は前から1語で直後の名詞を修飾、後ろから2語以上で副詞または副詞句を伴って直前の名詞を修飾します。一部例外はありますが、これが原則ですね。さて、中身を見てみましょう。
例文145と146は、現在分詞が前から1語で直後の名詞を修飾するパターンです。TOEIC的に注意すべきは、選択肢から現在分詞を選ぶか、過去分詞を選ぶか、ですね。これは意味で考えなくてはなりません。
よく、人を修飾するのは過去分詞で、モノを修飾するのは現在分詞だと教えているテキストがありますが、あれは間違いですから気を付けてくださいね。
He is disappointed.
He is disappointing.
上の例は、彼はがっかりしている、落胆している、という意味です。
下の例は、彼はがっかりさせる、つまり、あいつにはいつもがっかりさせられるよ、という意味です。
ほら、現在分詞だって人を修飾するでしょ?大事なのは形じゃなくて意味なんです。上の2つの事例は分詞が補語になっていますが、名詞を修飾する場合でも考え方は同じです。
例文147から149は、現在分詞が後ろから2語以上で副詞または副詞句を伴って直前の名詞を修飾するパターンです。TOEICでもお馴染みの後置修飾ですね。
例文150と151は、現在分詞が前置詞的な役割を果たしながら、後ろから名詞を修飾するパターンですね。筆者も述べている通り、これはもう、前置詞と考えたほうが分かりやすいでしょう。ただ、regarding も concerning も生まれは現在分詞だということです。今では、文法書でも辞書でも、これらの単語は前置詞として分類されているものが多くなっています。
例文152と153は、過去分詞が前から1語で直後の名詞を修飾するパターンです。原則として、1語の場合は前に置きますが、例外もあります。
Participants questioned
Customers surveyed
ほら、TOEICの英文で見たことあるでしょう?上は、質問を受ける、あるいは受けた参加者、下は、調査の対象となる、あるいは対象となった顧客です。この用法もPart5とPart6で忘れた頃に出題されますので、きちんと抑えておきたいところです。
例文154から156は、過去分詞が後ろから2語以上で副詞または副詞句を伴って直前の名詞を修飾するパターンです。この後置修飾もTOEIC頻出です。
例文157から160は、自動詞が過去分詞となって名詞を修飾するレアケースです。157から159は前から、160は後から名詞を修飾しています。ここで大事なことは、自動詞の過去分詞が名詞を修飾することもあると、頭にインプットしておくことです。
例文161と162は、現在分詞の形容詞的用法とされていますが、分詞の前に前置詞の in が置かれると、それは前置詞の目的語となりますから、現在分詞ではなく、動名詞となりますね。
相変わらず考察が深く、ためになるセクションでした。明日はいよいよ僕の大好きな分詞構文に突入しますよ。お楽しみに!その前に、今日の分詞の例文を10回音読です。
ではまた。
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