2020-06-10 Wed
Chapter9では、分詞構文を学びます。分詞構文は不得手としている学習者が多いようですが、幾つかのルールに慣れてしまえば決して難しくありません。むしろ使い勝手が良い表現方法で、僕は、英文作成の際に頻繁に使っています。
本書では先ず、分詞構文が使われる位置、場所に着目します。つまり、分詞構文が文頭で使われるのか、主語の直後、すなわち文中で使われるのか、文末で使われるのか、という点です。分詞構文が文頭、文中で使われている場合、述語動詞と同時に行われているか、直前に行われているとし、文末の場合、直後に起こった出来事を表していると説明しています。
例文164から173がその事例となっていて、現在分詞が使われる能動的分詞構文と過去分詞が使われる受動的分詞構文に分けて説明がなされています。先ずはこの11個の例文をきちんと読み込んで理解する必要があります。これが基本ですから。例文174と175はその延長線上にあるもので、現在分詞と過去分詞の使い分けについて補足していますね。
例文176と177は独立分詞構文であり、これらは慣用表現として例外的な位置づけであるとしています。例文176の「Grammar & Usage」のところに代表的な事例が記載されていますので、この際、纏めて覚えてしまいましょう。
例文178と179は完了形の事例です。完了形とした場合と、完了形ではない通常の分詞構文とした場合では、描写する状況や内容が明らかに異なるケースがありますので、きちんと学びたいポイントです。次の例文180も完了形になっていますが、こちらは否定語を置く位置について触れています。Not や Never などの否定語は前に持ってくるというルールですね。
例文181から183は、形容詞が分詞の代用をする分詞構文です。著者が言われるように、これは形容詞の前に Being があって、それが省略された形と考えるのもよいでしょう。要は、自分にとって分かりやすい方法で理解し、整理すればよいということです。
例文184から186は分詞構文の意味上の主語についてフォーカスしています。分詞構文を使う場合、意味上の主語を置かなければ、分詞を含む部分の意味上の主語は述語動詞の主語と一致していることになります。なので、述語動詞の主体と分詞の主体が異なる場合には、慣用表現などの一部例外はありますが、原則として分詞の主語を明示するために意味上の主語をおくのです。
分詞構文の特徴は、英文を短く引き締めて、メリハリのあるリズム感を作り出すことにあります。接続詞が度々現れる長ったらしい冗長な文章より、分詞構文を使ったパンチの効いた文章のほうが僕は好きです。
さて、明日は名詞節ですね。これも守備範囲がかなり広いですよ。その前に今日の分詞構文の例文を10回音読しておきましょう。
ではまた。
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