2020-07-20 Mon
英語学習者からよく受ける2大質問のひとつがこれです。語彙と文法のどちらを先にやればいいでしょうか?というものです。百万回くらい訊かれたような気がしますが、そりゃあ両方に決まっています。語彙と文法は言わば車の両輪のようなものですから、片方だけでは上手く走れません。
まあ、そうは言っても、学習の進捗度合いによって両者の比重は変わってくるでしょうね。やはり、初期の学習者は易しい単語で構成されている文法書にじっくり取り組むのが宜しいかと思います。
その際、気を付けるべき点は、薄いテキストを選ぶこと、完璧を目指さずにとりあえず最後のページまで読み切ることです。張り切って分厚い文法書に手を出すと、かなりに高確率で挫折します。そりゃあそうでしょ?苦手だから今までやってなかったんだし・・・。。
TOEICを始めるなら、さしあたっては中学生向けの文法書で十分です。基礎の基礎をじっくり叩き込んでから先に進めば十分です。焦る必要はありません。いずれ高校生レベルの文法も網羅することになりますから。大丈夫、大丈夫。
じゃあ、語彙はどうするの?
これは人によります。文法の基礎ができてくると、語彙が易しい英文は徐々に読めるようになりますから、どんどん読んで知らない単語に出会ったら、都度、辞書を引いて覚えていけばいい。これが語彙力をアップさせるひとつの方法ですね。英文を読む過程で出会った未知の語彙を都度、少しずつ吸収していく。
もうひとつの方法は、単語本を活用することです。初級者は銀のフレーズ、もう少し進んだら、金のフレーズ、更に先へ進みたければ、金のセンテンスです。この3冊のエッセンスを確実に吸収すると、ほぼ100%の確率で、語彙については900点レベルに達します。
どっちが自分に向いているかですよね。多読・精読に力点をおきながら語彙を吸収していくタイプと、単語本を使ってゴリゴリ覚えていくタイプと。これはもう、どっちが正しいとかではありません。どっちが自分に向いていて、どっちが続けやすいかです。
別に両方でもいいんですよ。僕は両方でした。多読する中で知らない単語を辞書で調べながら覚えていって、電車の中では単語本を眺めてた。特に覚えようとはしていなかったけれど、金フレの単語は、見出し語だけじゃなくて派生語に至るまで、いつの間にか全部覚えていました。
う~む、多読か単語本かは難しいけど、あえてズバッと言っちゃうと、多読がつらいという人は、単語本から先に入って、ある程度の語彙レベルに達してから多読に入ったほうがいいと思います。そのほうがストレスはなくなります。
知らない単語がひとつの英文に3個以上出てくると苦しくなります。1個か2個なら前後の知っている単語と文法力を使って意味を推測しながら読めるのですが、3個以上あると、はっきり言って無理なのね。もう外国語の文脈理解の限界を超えるからです。
そういう場合は、単語から入ったほうが早くレベルが上がります。単語本をやったほうがいい、もうひとつのパターンは幾つかあって、ひとつは900点以上の常連さん。もはや英文を読んでいて、覚えるべき単語に偶然出会う確率が低いからです。今のままでは効率が悪いから難易度の高めの単語本をやってください。
もうひとつのパターンは、模試本も相当取り組んだけど、スコアが頭打ちになっている人、停滞しちゃてる人ですね。単語の意味を取り違えているまま何となく読めちゃってるので、間違いに気づきにくいし、このままだと時間ばっかり浪費してしまってスコアは伸びません。単語本を使って自分の頭の中にインプットされちゃっている間違いを修正してください。
文法は英文の語彙レベルが上がるにつれて複雑な英文が多くなってきますから、その都度、今度は分厚い英文法書を辞書的に使ってレベルを上げていってください。
ざくっと整理すると、
超初心者は、薄い文法書で勉強しましょう。
それが終わったら英文の多読・精読に入りましょう。
多読・精読がつらくない人は辞書で調べながら単語も覚えましょう。
多読・精読がつらい人は単語本を活用して語彙を増やしましょう。
高度な文法知識は多読・精読の中で語彙レベルが上がっていくと自然と身に付きます。
ということですかね。
ではまた。
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