2020-09-15 Tue
一昨日、久しぶりに公開テストを受験したわけですが、少し傾向が変わったのかなと思うことがありました。それはリスニングでもリーディングでもありました。リスニングではグラフィック問題に新傾向が見られました。これまで、グラフィックのマトリクスは、ほぼ縦2列で構成されていて、設問の選択肢(A)~(D)にない情報が会話やトークの中に出てきました。
稀に3列のこともありましたが、一昨日は4列のものが出てきました。結果的には、内容は易しいもので、慌てることもなかったのですが、明らかに新しい傾向でした。
リーディングではPart5で新傾向がありました。それは選択肢の構成です。ある問題では、選択肢(A)~(D)に動詞の様々な形が並んでいました。英文の骨組みや主述の一致、時制、態などを見抜いて正しい選択肢を選ばせる問題で、よくある形なのですが、これが違った。
正解は、空欄の直前の名詞にくっつけて名詞2語の複合名詞を完成させるものでした。the 名詞1+名詞2の形でしたね。この名詞2がいやらしくて、動詞の原形(もしくは現在形)とスペルが同じなんです。
他動詞+the 名詞となっているから、最初は、他動詞の後ろに接続詞のthatが省略されているのかなと思ったわけです。そうなると、the 名詞の後ろにthat節内の動詞を入れなくてはなりません。形としては入るものが選択肢にちゃんとある!
でも、よく考えたら、その他動詞には、後ろにthat節をとる用法がないのですね。仮にあったとしても文意がおかしい。で、考え直したわけです。ああ、そうか、この選択肢の動詞の原形(もしくは現在形)ではなくて、名詞なんだ、と。
選択肢を先に見ずに、普通に英文を文頭から読んで、空所で立ち止まれば、ああ、ここは名詞が入るなと気づくのですが、先に選択肢を見てしまっているので、何らかの形で動詞が入るっていう先入観にとらわれてしまったわけですね。そこをETSに狙われた。気づいたけど・・・。
こういう変化は、公開テストを実際に受験しないと分かりません。僕は今、Part5の本の制作にも着手し始めているので(←あ~、言っちゃった)、新傾向は本に反映させなくてはなりません。受験できて本当に良かったと思います。
貴重な席を一席いただくわけですから、学習者の皆様にとって有益な情報をできるだけ吸収して帰ってきたいと思っています。受験された皆様、お疲れ様でした。そして、あいにく受験できなかった皆様、必ず順番は回ってきますから、勉強を続けながら、じっと待ちましょう。
ではまた。
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