2020-12-11 Fri
久しぶりにTOEICテストを受験して思わぬスコアダウンを経験した人も多いらしい。その要因の一つとして、受験者の層が変わったということも少しはありそうですけど、基本は受験者全体の中での相対的な実力が落ちたということでしょう。つまり、はじき出されたスコアは正しくて、純粋に実力が足らなかったということだと思います。何だか夏休み明けの子供達の成績に似ている。このコロナ禍において受験に長い空白期間が生まれました。その間、黙々と頑張っていた人はスコアを上げた。
テストがないから少し冷めてしまい、勉強のペースを落とした人は、ついでにスコアも落とした、ということなのかなあと思います。ほら、学生は夏休みに差がつくというではありませんか。皆が休んでいる時に一人だけ頑張れば抜きんでるのは当然です。すっかり遊んでしまった学生は秋には成績を落とします。
さて、ここで僕がよく受ける相談について触れます。それは、「こんなに頑張っているのにスコアが上がりません」というものです。それは取り組み方が間違えている、あるいは、一時的にその人の現状に相応しくない取り組み方をしている、など内容的なことが原因の場合も多いのですが、実際のところ、大抵は「量」の問題です。
勉強の絶対量が足りないということです。TOEICスコアは偏差値評価だから、周りの人達に勝たないとスコアは上がっていきません。その周りの人達も物凄く努力しているのです。長距離走を思い浮かべてください。前の集団には随分と遅れをとっているとします。
追いつこうと思ってギアを上げるけど、前にいる集団は貴方が追いつくまでそこで立ち止まって待っていてくれるわけではありません。彼らもまた前を向いて走っています。そうです。なかなか追いつかない秘密は、ライバルも貴方と同様、いや、もしかしたら貴方以上に全力で走っているという点にあります。
これが直近上位にいる人達との差が詰まらない、つまり、スコアが思うように上がっていかない理由の最たるものです。「量」が不足しているだけのことです。
400点、500点、600点、700点、800点、900点とステージが上にいくに従って、そのステージにいる人達の努力の「量」と「質」が変わっていきます。「質」については稿を改めていつか書きますが、先ずは上級者に「量」で負けたら駄目なんだ。話にならない。差を縮めるどころか、もっと離されてしまう。
憧れの人をいつまでも憧れの人のままにしていたら追いつけない。いつか憧れの人をライバルと思えるくらいの距離まで近づき、そして肩を並べ、一気に抜き去るくらいの強い思いがないと目標は達成できない。まあ、憧れの人の超人ぶりにもよるけど(笑)。相手にしちゃいけない部類の神みたいな人もいるからね(怖)。
師走の一ヵ月は、やがて迎える新年の学習計画を検討する良い機会だと思います。ポイントは「量」です。その「量」をこなすための時間をどうやって創出するかが、考えるポイントだと思うのです。「質」は「量」をこなす過程で自然と改善されていくものだからです。
自信喪失して落ち込んでいる余裕はありません。次のレースはもう始まっているんだから。少し休んで頭を整理したら、ゆっくりでいいから、最初は歩いてもいいから、また走り出しましょう。走ってさえいればいつか必ずたどり着きます。
ではまた。
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