2021-03-02 Tue
今回のテストで一番印象的だったのはPart5の30問でした。決して長いとは言えない英文に、適度に難しい単語を散りばめながら、絶妙な場所に空所を作り、受験者のレベルを正確に測定しているという印象でした。おそらく、現在、このPartが期待されている役割は、①英文の構造を読み解く力と②正しい英文法知識の運用力を測ることなのだろうと思います。この①と②に中で、単語の語法やコロケーションの知識を混ぜ込むと、30問のうち90%以上を占めると思います。
つまり英語の基本が身についているかどうかが問われています。
対峙している英文にはSVが幾つ含まれているか?あるいは、理論上、幾つ含まれていなければならないか?先ずはこれが基本中の基本で、英語の大原則です。SVが2つあるならば、そこには接続詞や関係詞などがなくてはならない。SVが1つしかないならば、空所に接続詞や関係詞は使えない。
こんな基本が問われています。
特段、ネイティブのような鋭い感性がなくても、英文法の基礎さえ理解していればロジカルに解くことができます。よくあるのが、接続詞VS前置詞ですね。接続詞が入るべき文構造で、かつ選択肢に接続詞が1つしかないならば、それが正解です。接続詞が複数あるならば、更に文意を検討して適切なものを選ぶ、という手順になります。
相変わらず、この接続詞VS前置詞の問題が多く出題されていました。英文の基本構造が分かっているかどうかを試すには絶好の問題だからです。700点以上を狙う受験者であれば落としたくないタイプの問題ですね。ここでふるい落とされてしまうようだと目標達成が遠のいてしまいます。
完成している英文の文頭に、副詞を入れさせたり、直後の主語となる名詞を過去分詞で修飾させたりする問題も出ていました。これも基本ですね。完成している英文を壊してはなりません。
また、今回は主述の一致がポイントとなる問題も複数出題されていました。つまり、主語とそれに対応する名詞のセットが正しいか?という問題です。文頭が空所で、直後の名詞が複数形、その後ろには単数形の主語に対応するbe動詞の is が見えている。空所直後の名詞を目的語にとる動名詞が正解です。動名詞は単数扱いです。
こんな基本問題が数多く出題されていました。
適切な時制を選ぶ問題、能動態と受動態を選択させる問題なども出題されていました。おや、と思ったのは、確か、代名詞の適切な格を選ばせる問題が姿を消しました。これまでは必ず1問ないし2問は出ていましたので、傾向が変わったのかなと思いました。
関係代名詞・関係副詞の問題もなし、仮定法もなし、分詞構文もなし、倒置・省略もなし、という状況でしたので、本当に基本を試された回だったと思っています。全文、細かく吟味しながら解いていたら12分も消費してしまって焦りました(笑)。
さて、3月5日には、花田塾の花田徹也先生の文法特急の新刊が発売されます。この1冊でTOEICのPart5の文法問題はバッチリです。改訂版ですが、旧版をお持ちの方も是非、お買い求めください。絶対に損はしない、あなたの未来を約束してくれるテキストです。
《ちょっと表紙の青が濃くなったかな?》

ではでは。
ブログランキングに参加しています。応援のアヒルさんクリックお願いしますヽ(・∀・)人(・∀・)ノ!

スポンサーサイト