2016-05-30 Mon
実際に新形式の公開テストを受験してみての感想です。まだ1回だけの受験ですし、5フォームのうちの1フォームを体験したに過ぎませんから、何とも言えない部分はありますが、少しでも参考にしていただければ幸いです。≪Part1≫6問
難易度に特段、変化は感じられない。人が写っていない写真は6枚中2枚。これは予想通り。落ち着いて聴いていれば、正解の選択肢に自信が持てない場合でも、消去法で正解にたどり着けるレベルだと思う。800点以上を目指す受験者は全問正解を狙いたい。
≪Part≫25問
このパートも変化は見られない。1問だけ、男性ナレーターの〝言いよどみ〟があったが、気になるほどではない。むしろ、考える時間が確保できて受験者有利かと思う。30問から25問に問題数が減少した分、When、Whereなどの疑問詞から始まる直接的で簡単な応答問題が減少したように思う。
≪Part3≫39問
最も変化が大きいパートとして上級者も警戒していたのが、このパート。想像通りの難しさだった。グラフィック問題は、スクリプトが読み上げられる前に、事前にキャッチできる情報量が多くなるので、読解スピードが速い受験者にとっては、却って有利かもしれない。Mapやレイアウト図だけは要注意かと思う。Three Speakers のセットも、Two Speakers の会話と比べて際立った違いは認められない。固有名詞が出てくる場合があるので、事前に先読みして名前を抑えておけば十分対応可能。意図問題(Meaning in Context)は難しい。会話の流れ全体を掴まないと誤答を選んでしまう可能性がある。模試本などで量を丁寧にこなして慣れるしかない。
≪Part4≫30問
Part3に比べると変化は少ない。ただし、今後、グラフィック問題の図表がPart3よりもやや複雑になるかもしれない。話のキャッチボールがないシングルスピーカーなので、より詳細な情報を一気に伝えることが可能だし、そんな予感がする。このパートで感じたのは疲労感だった。71番に突入した時には結構疲れていたので、その辺りが今後も課題か?意図問題も出題されるが、スピーカーが一人なのでPart3よりは対応し易く、慣れさえすれば、このパートはそれほど難しくないと思う。
≪Part5≫30問
語彙問題が減少し、基本的な文法理解を問う問題の比重が相対的に増えた。語彙問題が減ったからといって、難易度は決して落ちていない。文頭からピリオドまで丁寧に読まないと、上級者でもうっかり間違えるような作り込みになっていて、ETSの自信と底知れぬ実力を感じる。後ろに控える手強いパートを思えば、8分以内に解き切る訓練が必要なパートになった。
≪Part6≫16問
1セット中に文挿入問題がたった一問入っただけで、じっくり読めば決して難しくはないが、時間を要するパートに変身した。常に、文書全体のストラクチャーを感じながら読む訓練をしていないと時間ばかり浪費してしまう。文書自体はどれも短いので、模試本を5~10セット程度、繰り返し訓練すれば、8分以内に4セット16問を完答できるレベルに到達できると思う。
≪Part7 SP≫29問
従来の9セットから10セットに増えたが、読む分量は変わっていない。むしろ、チャット形式の問題が出題されるようになっているので、読み易く、読解スピードは上がる。ただし、位置問題が加わるため、慣れないと、その分の時間が読めない。Part6と同様に、文書全体のストラクチャーを意識して読む訓練が必要だと思う。
≪Part MP≫25問
上級者同志でも意見が分かれるような、変に難しい問題が姿を消した。DP、TPいずれも、複数文書参照問題はオーソドックスなものばかりで、トリッキーな引っかけ問題は見られなかった。相変わらず時間との戦いにはなるが、ひとつずつ丁寧に問題文と設問・選択肢を照合していけば、全問正解も狙えると思う。
SP、MPを通じて出題される同義語問題のレベルの違いが激しく、易しいものは瞬間的に選べるくらい易しいが、難易度が高いものも2~3問あり、ここで失点すると痛い。単語だけ見て判断するのではなく、文脈から、相応しい言い換え表現を選べるように訓練しておく必要がある。
以上、気づいた点を簡単に纏めてみました。
ではまた。
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