2016-10-25 Tue
2016年5月から2016年10月まで5回の公開テストが実施されたわけですが、流石に何となく傾向が見えてきましたね。勿論、僕は全5回受験しました。テストフォームが沢山あるので、僕一人で全ての内容を網羅できる筈もありませんが、どうやら共通している傾向があるようです。そこで、新形式導入から5ケ月が経過したこのタイミングで、自身の頭の整理のつもりで、僕が個人的に感じている新形式の傾向と対策について記述してみたいと思います。長くなりますので、リスニング編とリーディング編に分けて書いていきます。
リスニングで変化があったのは、Part3とPart4だけだとお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、僕はリスニング全体に変化が及んでいると考えています。
例えば、Part1について触れると、問題数が10問から6問に減ったわけですが、難問が1問か2問で、残りは明らかに従来よりも易しくなっています。これは少ない問題数で、初級者と中級者の正解数に差をつける意図ではないでしょうか?また、正解の選択肢は易しくても、誤答選択肢は聴き取りにくい、もしくは聴こえても場面をイメージしにくいという問題が結構あります。さらに、手押し車など、従来は、写真に写っていれば必ず正解の選択肢であったものが誤答選択肢として登場しています。トーイッカー封じですね(笑)。
Part2は30問から25問に減りました。Part2が苦手な僕は、この変化には拍手喝采しました(爆)。しかし甘くはなかった・・・。直接的な応答問題が減り、間接的で、かつ、日本語であったとしても考えさせられる問題が増えたように思います。そして、読み上げのスピードが少し速くなりました。超上級者の方は感じていないようですが、僕のような中途半端な受験者の目は、いや耳は誤魔化せません(笑)。速くなっていますよ。超上級者の言葉に惑わされてはいけません。彼等は実力があり過ぎて気づいていないだけです。ビヨ~ンドしちゃってるだけです。
そして、最も変化が大きいPart3はどう変わったか?10セット30問から、13セット39問に大幅に問題数が増えました。Part3が苦手だった人には地獄の改定でしょう。Three Speakersの登場、Part4にも共通するMeaning in Context問題とグラフィック問題の登場は、問題の難化に拍車をかけました。でも、3人の会話はそれほど難しくはないんじゃないかな?3人の発話をそれぞれ別のものとして聴き分ける必要はないような気がしますから、実質、今までの2人の会話と大差ないように思えます。
MIC問題はリーディングセクションにも共通していますが、設問に出てくる表現を知らなくても何とかなりそうです。改定前は、その口語表現を知らないと解けないと思っていましたが、そうでもなさそうです。MIC問題の対策は要らないんじゃないかな?やろうとしたら、それこそ数千、いや数万にも及ぶ口語表現を覚えなくちゃならないから効率悪いですよね。その分を他のパートの勉強に充てたほうがいいと思います。
グラフィック問題のマトリクスやクーポン券、入場券の類は、音声が流れる前に得られる知識が増えるから、むしろ解き易いような印象を受けます。マップだけですね、緊張するのは・・・。そして、このパートも、少し読み上げが速くなっていますね。先読みを素早く終えて、音声に集中しないと聴き落とすケースが増えました。また、ページをめくった時の〝インターバル〟が短くなっていますから、のんびりしていると次のセットの先読みが間に合わなくなります。
Part4は基本的には、Three Speakers問題以外は、Part3と同じ変化だと思います。ただし、異様に速いナレーションの問題が1セットないし2セット登場しますので、油断できません。最後の2セットだけ速いとか、はっきりした傾向があれば、少なくとも心構えだけはできるのですが、どのセットが速いか分からないので、緊張の持続が求められます。結構、辛いですね。
以上、主に、〝新形式の傾向〟について述べてきましたが、じゃあ、対策はどうする?ということになります。どうやって準備するんだ?僕なりに考えました。
Part1は、これまでの先入観を捨てて、4つ全部の選択肢をじっくり聴いて吟味して解答する癖をつけることです。TOEIC定番の〝モノ〟が見えていても正解と決めつけない。定番表現が出てこなくても焦らないことです。練習段階から、正解が(A)だと思っても、4つ、しっかり聴き取る訓練をしておきましょう。え?そんなこと昔からやってる?そ、そですか・・・。
Part2は厄介です。最初の疑問詞だけ聴きとれば、あるいは最初の3~4語だけ聴き取れれば正解できる時代は過ぎ去りました。リッスン&リピート、シャドーイング、ディクテーション、音読、筆写などの基本練習に加え、1.25倍速での聴き取りトレーニングをしないと、25問全問正解はきついでしょう。僕は1.5倍速で口パクシャドーイングしてます。電車の中ではかなり怪しい奴です。でも、そんなこと気にしていられません。
Part3とPart4は、はっきり言って、元々先読みを全くしないという方を除き、読解スピードが速い人が絶対に有利です。旧形式と比べ、この傾向は顕著になりました。多少、先読みのリズムが崩れかけても、驚異的な読解スピードで追いつく訓練が必須です。音さえ聴こえていれば毎回満点獲れるテストではなくなりました。ビヨ~ンドしちゃってる人は別ですよ。ここでは、僕のようなフツーの人を対象に書いています。10月のテストでも、Part2で落ち込んでいたら、直ぐにPart3が始まり、32~34番の最初のセットの選択肢が長くてビビりました。ビビッてる場合じゃないんです!サッと高速で先読みできないといけません。これはトレーニング次第で、しかも短期間で何とかなります。
そして、話の流れを追いかけながら頭に残す訓練をしましょう。これは、1セット聴く度に音声を止めて、話の概要を日本語でもいいから喋ってみる訓練をするといいかなと思っています。それが言えないなら〝聴けてない〟あるいは、多少聴けていても〝理解できてない〟ということです。そして、やはり1.25倍速でのトレーニングを導入しましょう。勿論、1.0倍速できちんと聴けるようになっている素材でトレーニングするんですよ。そうしないで、いきなり高倍速で聴く訓練をしちゃうと却って遠回りになるので警告しておきます。
最後に、これまでのテストでは、パート毎の細切れの訓練で何とかなったと思いますが、新形式では45分間続けて音声を聴き、解答を続ける訓練が必要だと思います。勿論、通勤時間など、スキマ時間では細切れの訓練でいいと思いますが、加えて、週に1度くらいは実際に、リスニングのフル模試を解くことですね。体感として、新形式のリスニングの流れや疲労度を身体に覚え込ませる必要があります。これをしないと、次に控えているリーディングセクションの解答にも悪影響を与えてしまうこと必至です。
予想通り長くなりましたので、一旦切って、リーディングの傾向と対策については次稿に譲ります。あ~、久しぶりにTOEICブロガーらしい記事を書いたら疲れました・・・。
ではではー。
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