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Rabbit

Author:Rabbit
50代(男性)
私大法学部卒
東京都内に生息
海外留学・海外赴任経験なし
趣味は英語学習と居酒屋巡り
著書は以下の通り
『サラリーマン居酒屋放浪記』
『サラリーマンのごちそう帖』
『TOEIC L&Rテスト860点奪取の方法』
『TOEIC L&R TEST 上級単語特急 黒のフレーズ』
『TOEIC L&R TEST 超上級単語特急 暗黒のフレーズ』

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効率的な暗唱の方法
僕は、あまり暗唱は好きではないので滅多にやりませんが、学習の初期の頃はやろうと試みたことがあります。まだ600点~700点を彷徨っていた頃、暗唱すれば音が聴こえるようになると思っていたのでトライしたのです。

ところが、なかなか上手くいかない。Part1とかPart2なら何とかできるのですが、Part3やPart4の長いスクリプトになると途端に困難になるのです。皆さんも経験ありませんか?Part3の最初の1文目、2文目までは暗唱できるけど、それ以降が覚えられないことって。

一時期、僕は止めちゃいました。ああ、まだ、自分には時期尚早だったんだって思って。30回とか50回とか100回とか、覚えられるまで音読すればいいんだよ。そのようにアドバイスする人もいますが、随分と乱暴な言い分です。確かにその通りかもしれないけど、そんな時間があったら誰も苦労しません。声帯が弱い人だっています。

それに、そうやって回数をこなして覚えたって、それは丸暗記だから引き出しとして使いにくいと思う。だって、その会話とかアナウンスを覚えているだけだから、少しでも状況が変わると使えないことが多い。僕の実体験としてもそうです。

ではどうするか?

本当は、究極の暗唱というのは、何度も何度も繰り返し、聴いたり、読んだりしているうちに身体に染み込んで覚えてしまうのが理想なんですね。でも、学習できる時間には限りがあるので、僕は違うアプローチを試みた。これが結構上手くいったんだ。

それは、文法を軸とした暗唱です。

最初は、主語、動詞、目的語、接続詞だけを強く意識するんです。勿論、接続詞の後に続く主語と動詞も意識します。これで大抵上手くいきます。本当です。これを文法的アプローチ暗唱法と名付けました。

SVOだけに集中することで、先ずは英文の骨格を掴むことに意識の80%以上を使う。例えば、S+V+O, because S+V+O. という骨格だけ暗記する。これはそんなに難しくないのです。

難しいのは、飾りの部分まで一気に覚えようと欲張るからです。飾りとは、形容詞だったり、副詞だったり、前置詞句だったり、名詞の説明役を担う関係詞節だったりします。これは後回しでいいんです。骨組みとしては飾りなんだから。

先ずは、SVOと接続詞を抑える。それができたら、飾りの部分を少しずつ付け足すように覚えていきます。ネイティブだって、英文を組み立てる時には無意識にそうしている筈なんですよ。

ただし、飾りの部分、形容詞、副詞等の修飾語句を補う際には、ただ機械的にそうしようと思っても上手くいかないんだ。ここからは、あるコツが要る。何だと思いますか?

それは、キモチです。

八島晶さんも、サラリーマン特急で〝キモチを込めた音読〟と繰り返し仰っていますが、暗唱する時には特に〝キモチ〟が大事なんですね。いい方を変えると、キモチとは〝感情〟です。発話者がどのような心情でその言葉を発したのかを理解することです。発話者に成りきると言ってもいいかもしれません。これを僕は〝感情移入〟と称しています。

飾りの部分が覚えられないのは、それが長いからではなく、飾りの部分こそ、発話者の感情が支配している場合が多いからです。だから、キモチが入っていないと覚えにくいものなのです。逆に、キモチが入っていると、飾りの部分は覚え易い。それどころか、キモチが入ると、全体のストーリーも頭に入り易くなるというメリットがあるのです。ちょっと手順を勘単に説明してみますね。

彼は彼女に1冊の小説を贈った。これがSVOです。簡単に覚えられる文ですね。

彼は彼女に「村上春樹の」「最新刊の」小説を贈った。村上春樹の、最新の、が形容詞です。

彼は彼女の「誕生日に」村上春樹の最新刊を贈った。誕生日に、が副詞句です。

さらに、

彼は彼女の「誕生日に」「他の誰よりも早く」村上春樹の最新刊を贈った。他の誰よりも早く、が副詞句ですね。S+V+形容詞+形容詞+O+副詞句+副詞句という文が完成しました。ほら、何となく、キモチが分かってきたでしょう?もう少しで感情移入に成功しますよ。

さらに続きます。

彼は彼女の誕生日に他の誰よりも早く村上春樹の最新刊を贈った。「何故ならば、彼は、彼女が村上春樹の大ファンだということをずっと前から知っていたから。」接続詞becauseの登場です。本を贈った理由を補足しているわけです。形としては、because S+V+that S+V+Oが加わります。ここまでくると、場面を映像的に思い浮かべることができるので、暗唱は容易くなる。これの繰り返しです。

また、文法的な知識や裏付けがあると、形容詞や副詞は何処に入れる?時を表す副詞句は何処に配置すべきか?場所を表す副詞句は何処に?that節はどう使う?このキモチで使う接続詞は何が相応しい?とか、考えなくても分かりますから、大きな助けになります。我々ノンネイティブにとって、文法力って最大の武器なんですよ。

先ずは、自分の持てる文法力を最大限活用して英文の骨格を抑える。その後に、キモチを添える。これが暗唱に成功する秘訣だと僕は信じています。上記の事例に加え、実際には、分詞構文が出てきたり、倒置があったり、もう少し英文は複雑ですが、そんなの簡単に克服できます。

更にメリットがありますよ。キモチを入れて覚えた英文は身体に染み込んでいますから、アウトプットし易いという特徴があるんです。つまり、スピーキング力アップに直結します。え~と、こういうキモチの時にはどう言うんだっけ?という引き出しが増えていくからです。

まあ、人それぞれだから、僕のやり方が万人に合うとは思わないけど、お時間ある時に試してみてくださいませ。あ、書き忘れましたが、最初のうちは、英文のSVOと接続詞をマーカーで塗っておくと覚え易くなります。

ではまた。

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