2017-04-27 Thu
TOEIC界の巨匠と言われることが嫌いな〝巨匠〟前田先生が語っています。少し、僕なりの表現に変えていますが、こういうことです。日本語を介在させずに英文だけを読む、あるいは聴く。ある一定時期に、この経験をしたことがある人は、急激に英語力(読解力、聴解力など)を伸ばしている。
日本で発売されているTOEICテキストは、TOEIC講師の方達が苦心して生み出しただけあって、優れたものが多いです。英文の質も良いし、日本語訳や解説・語注も充実しています。
ですが、そこが問題でもあります。
日本語訳・解説・語注などを読んでいる時は、英語を読んでいるわけではありません。当たり前ですが日本語です。百歩譲って、英語と日本語を見比べながら読んでいるということになりましょう。
それ自体が悪いと言っているわけではありませんが、日本語を介在させている分だけ、当然ながら英語に触れている時間が少なくなります。
ここが問題提起されている部分です。
英語学習の初期の段階では、初歩的な文法事項も分からないわけで、一定時間を日本語で学ぶ時間に割いてもやむを得ません。しかし、ある程度のレベルに達したら、意識して日本語から離れて、英語漬けになる環境が必要ではないか?
そういうことです。
同じ60分勉強したとして、ある人は15分、英文を読んで問題を解き、残りの45分を日本語訳・解説・語注の参照に充てました。一方、ある人は50分、英文を読んで、日本語の参照は10分で完了しました。
どちらの学習者が、より英語力を伸ばしたでしょうか?
この差は明らかですよね。後者に決まっています。実力の向上に比例するように、英語そのものに触れている時間が長くなっていくわけで、効率の良い学習ができるようになっていきます。厳しい言い方かもしれませんが、前者の英語学習時間は15分、後者は50分です。
僕の経験を言えば、TOEICのスコアが格段に伸びていった時期に取り組んでいたのは韓国模試でした。これが楽しくて仕方なかった。つまり、僕は何らかの目的意識があったわけではなく、単に好きでやってた。
ところが、韓国模試は英語とハングル語しか書かれていないから、必然的に英語だけを読む、英語だけを聴くということになるわけです。僕はハングル語の知識はほぼゼロですから、英語だけの世界に浸りました。
これがタナボタだったわけです。初中級者にとって、英語だけという環境は難しいかもしれませんが、そこに近づく努力は必要だと思うんですよね。意識して、英語に触れる時間を確保する。その意識があるか、ないかで、だいぶ結果は変わるのではないかと思っています。
テキストの解説だけでなく、セミナー等の講義も概ね日本語で行われるわけで、それらの機会を決して否定するものではありません。解説は読むべきだと思うし、セミナーだって時間とお金があれば積極的に参加すべきです。
大切なことは、そうして機会はあくまでも、ブレイクする〝きっかけ〟に過ぎないということです。本当に実力を伸ばす時間というのは、ひとり黙々と英語に触れ、地道に勉強している時間だということではないでしょうか?
僕はそう理解しました。
ではまた明日!
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