2018-10-07 Sun
なぜ、TOEIC勉強会の運営は難しいのでしょうか?これは実際に運営したことがある人しか分からないと思いますが、実は、TOEICコミュニティの独特の文化が難しくさせているのです。かつては、あちこちで開催されていた勉強会も、今は数えるほどしかなくなりましたし、あっても小規模です。大規模な勉強会を定期的に実施することの難しさの表れでしょう。
TOEICコミュニティの勉強会に対する独特の文化とは何か?世の中で行われている、他の一般的な勉強会と何が違うのでしょう?ちょっと、考えてみれば誰にでも分かることです。
例えば、貴方が、仕事のスキルを磨くために、自費で、“対人折衝能力アップセミナー”とか、“人材育成担当者養成塾”などに参加するとしましょう。この類のセミナーの開催に至るまでには沢山の人が関わります。例えば、以下のような役割分担が発生するわけです。
・大まかな企画を考える人
・企画を具体的な内容に作り込む人
・募集案内を作る人
・募集案内を発信し、参加者を募る人
・値決めをする人
・応募者の管理をする人(参加者に確認メールを送ったり、キャンセル待ちの管理をしたりします)
・会場の確保をする人(使用料などの交渉を含む)
・勉強会のコンテンツを作る人
・作ったコンテンツを参加者の人数分印刷する人
・当日の受付と集金役を担う人
・当日の緊急連絡を受け付ける人
・当日のファシリテーター役を担う人
・当日のメイン講師となる人
・終了後の忘れ物確認をする人
・懇親会の幹事役を担う人(店の予約、下見、値段交渉、参加者の道案内、集金、運営など)
・勉強会の時間内にお答えできなかった質問に、後日、答える人。
TOEICコミュニティは独特で、これらの分担作業を、勉強会の発案者が、ほぼ1人でやりきります。これは、世間一般では、どう考えても異常な文化と言えましょう。
最も大変なのは、運営者が、講師役も、進行役も、更に事務方も一手に担うということです。これは、一般的な勉強会ではあり得ません。本当に稀有な現象なのですよ。
だから、もし、あなたが何らかのTOEIC勉強会に参加されたなら、たとえ頼まれなくても、自ら進んで主催者を手伝ってあげてください。受付を引き受ける。ハンドアウトを配る。机と椅子を並べ替える。慣れてなさそうな参加者に声をかけてあげる。帰り際に忘れ物がないか確認する。
なんだっていいんです。貴方のその優しさ、気遣いが、勉強会を長く存続させるモチベーションに直結するのです。決して大袈裟ではありません。本当ですよ。
逆に、そういう心遣いに接する機会が全くないと、いつしか、主催者の心はポッキリと折れて、止めちゃうんですね。こんな大変で、割に合わねー勉強会なんて、やってらんねー!ってことになるんですよ。そういう人、沢山見てきました。
僕のようなベテランの主催者は、ほうっておいて構いません。慣れてるから適当にやります。オッサンは伊達に長く生きてませんしね。
そうじゃない、不慣れな人が一生懸命頑張っている勉強会は、是非、是非、躊躇うことなく、手伝ってあげてください。
このコミュニティから勉強会がなくなってもいいのですか?
今、参加している勉強会がなくなっても、きっとまた、別の誰かが主催してくれるだろうと、思ってませんか?
甘いですよ、その考えは。仮にあったとしても、貴方がそこに入れてもらえるかどうか、分かりませんよ。会員制の勉強会に移行した団体もあるんです。
貴方がTOEIC仲間と知り合えたきっかけは、誰かが開催してくれたTOEIC勉強会ではなかったのですか?
僅か1,000円程度で参加できる有益な勉強会が、世の中に、いくらでも溢れていると思いますか?
参加費は、主催者も含めた形で、全員で頭割りしていることをご存知ですか?主催者が自らも参加費を払うという文化は、僕の知る限りTOEICコミュニティだけです。
TOEICコミュニティが誇る、TOEIC勉強会という大きな無形財産を皆で守っていきましょうよ。大事なものをなくしてから、その大切さに気づくのは愚か者のすることです。
TOEIC勉強会を守る会の会長、Rabbitでした。
ではでは。
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