2019-05-14 Tue
ありそうでなかった待望の酒場本が出ました。その名も『ブラ酒場』という。著者の本郷明美さんは、かの有名な『おとなの週末』のライターさんで、15年で3,500件も飲み歩いたという自他共に認めるウワバミです。
正確に数えたことはないけど、僕は、サラリーマン居酒屋放浪記の出版の時に1,500~1,600件程度でしたから、まだ2,000件には届いていないと思います。世の中、上には上がいるもんですねえ・・・。とても敵いません。
この本は、ありきたりな酒場の紹介本ではなく、はっきり、酒場を舞台としたエッセイです。酒場ならではの細かい描写も巧みで度々唸ってしまいますが、加えて、著者の心の動きが手に取るように分かる書きぶりで、時に、大笑いし、時に、しんみりしてしまいます。
著者の本郷さんとは面識はありませんが、奇跡の55店の暖簾をくぐりながら、彼女の歩いてきた人生を垣間見るような気持になります。大好きな酒場、大好きな大将、女将さん、常連さん、一見さんに、優しく寄り添うような文章に、間違いなく、読者は心を打たれるでしょう。
最終章に「みちのく酒場旅8軒」を持ってきた章立てもお見事としか言いようがありません。物語のラストを飾るに相応しい、この8軒のエッセイは旅情を誘いつつ、ついでに涙も誘うのであります。
そして、最後の最後で、「載せきれなかった好きな酒場7軒」の扉を見た時には思わず涙が出ました。著者は最後の最後まで諦めきれなかったのでしょうねえ。大好きな酒場だから是非とも載せたかったけど、紙面の制約上、どうしようもなかったのでしょう。
本書は256ページだから、増やすとすれば次は288ページになっちゃうんですね。そうなると1,000円では売れない。きっと千ベロの価格も意識されたと思うので、割愛せざるを得なかったのでしょう。残念だったろうなあ。
分かるわあ、その気持ち(大泣き)! 是非、続篇で載せてあげてください。待ってます! それは、この初作が売れないと実現しません。みんな、1冊ずつ買ってくれ! 酒場好きなら絶対に損はしない本だし、下戸でも十分楽しめる本格エッセイだからさ。僕が薦める酒場本に間違いはありません。ジャケ買いでお願いしまあ~す。書籍の詳細は下のURLをクリックしてね!
ブラ酒場 女も酔う奇跡の55店
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ではではー。
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