2020-07-28 Tue
新型コロナウイルスが蔓延ってから、一体、幾つの飲食店が閉店に追い込まれたことだろう?それが見知らぬ店でも胸が痛むのに、馴染みの店となれば心穏やかではありません。家族経営の温かい店が、その歴史に幕を閉じてしまうのは寂しい。店主が70歳も過ぎ、継承者もいないとなれば、もう一度、ゼロから頑張る力は残っていないのでしょうね。
せめて最後にもう一度、店主やご家族のお顔を拝見しに行ってみるけれど、それも結構辛い。閉めたくて閉めるわけじゃありませんからね。
近所の中華屋さんとか、洋食屋さんとか、食堂なんてのは、思い出が沢山詰まっているわけで、その思い出が丸ごと何処かへ持っていかれるような気持になりますね。
学生の頃、部活の終わりに町中華で食べたカツ丼、初めて一人で入った食堂でドキドキしながら注文した瓶ビール、就職祝いに同期達と食べたビーフステーキ、亡くなった親父を思い出しながら、いつまでも箸でつついていた餃子。
そんな大切な思い出がひとつ、またひとつ街から消えてゆく。
僕達が今、本当に欲しいのはマスクなんかじゃない。旅行の割引でもない。どうしてその辺りを分かってくれないのかなあ。モノやお金は全く不要だとは言わないけれど、そんなことよりは、大切なものを守るために力を貸して欲しいんだ。
閉店かあ・・・。
小さくなった親父さんの背中が、セピア色の昭和の文字に吸い込まれて、消えていくように見えた。
ではまた。
ブログランキングに参加しています。応援のアヒルさんクリックお願いしますヽ(・∀・)人(・∀・)ノ!

スポンサーサイト