2021-03-25 Thu
現在のTOEICは3G、つまり第三世代です。第二世代に切り替わったのが2016年5月ですから、第二世代を知っている人は沢山いますね。しかし、初代TOEICを知っている人は少なくなりました。どんなテストだったと思いますか?現行TOEICとは劇的に違っておりまして、まさに隔世の感があります。いろいろ変遷してきているのですが、やっぱり、分量とスピードが明らかに異なります。Part毎に示すと以下のようになります。
Part1:若干、出題傾向は変わっていますが、現行の写真描写問題と同じ形式です。際立って違っているのは問題数です。現行TOEICでは6問ですが、初代TOEICでは何と20問ありました。
Part2:これも現行のPart2と基本的には同じですが、今のように変化球、つまり間接的な応答はほとんどなくて、ほぼほぼストレートな会話でしたし、何より、ナレーターのスピードが遅い。問題数は現行の25問に対し、30問ありました。
Part3:2人の会話を聴きとって正解を選ぶ問題。現行39問に対し、初代は30問ありました。これは形式がかなり違っています。今は1セットに3問付きですが、初代は1セット1問で、これが30セット繰り返されるというものでした。会話は短くて、3ターム。つまり、Aさん⇒Bさん⇒Aさん、で終わり。これが30回繰り返される形式でした。
Part4:トークを聴きとって正解を選ぶ問題。現行30問に対し、初代は20問ありました。これが曲者でした。1セット2問付きと、1セット3問付き、1セット4問付きが混在しているのですが、先読みの段階ではセットの切れ目が分からない体裁になっています。
つまり、81番から100番まで番号が振ってはあるのですが、セットが明示されていない。つまり、81番と82番だけ読めばいいのか、83番もしくは84番まで読まなくてはならないのか分からず、音声が流れて初めてそのセットが何問だったか分かるようになっていました。
上級者になってくると、大体、切れ目は分かるものですが、初心者には辛かった。大抵の場合、最後のセットと最後から2番目のセットが3問付き、4問付きで、あと1セットどこかに3問付きが隠れている体裁になっていました。今、やってみると結構辛いけど、ナレーションは遅い。
Part5:現行のPart5と同じ形式でした。現行30問に対して、初代は30問。品詞問題とか、代名詞の問題など、基本的な問題が多かったように思います。難易度が高い語彙問題は、出ても1問か2問だった。
Part6:初代TOEICの最難関とも言われていたPartです。現行は長文穴埋め方式ですが、初代は何と、短文の誤文訂正問題でした。これが延々と20問ありました。正確な文法知識がないと全問正解は覚束ないPartだったのですね。
ただし、誤文を訂正すると言っても、訂正の仕方は分かっていなくても大丈夫で、(A)(B)(C)(D)の下線部の何処が間違えているか、指摘するだけのものでした。1ヶ所だけ間違えていて、それを特定してマークすればOKでした。でも、このPartが満点狙いの人を蹴落とすPartだった。
Part7:現行の長文読解問題と同じ体裁ですが、すべてシングルパッセージでした。問題数は、現行の54問に対し、40問。1セットが2問付きから4問付きで、15セットありました。今の僕がこの40問をやると、概ね20分から25分程度です。
ひとつの文書の中で複数の箇所を参照して解答を特定する問題はありますが、複数文書によるクロスリファレンス問題はありませんから、早く読み終わって、早く解答できます。
といった感じですね。僕は初代TOEICの受験経験はないのですが、当時、販売されていた「TOEIC公式ガイド&問題集」「TOEIC公式ガイド&問題集2」というテキストを持っておりまして、それを元ネタにして、この記事を書いています。もしかしたら、実際のテストと乖離している部分があるかもしれませんが、何となく雰囲気だけでもお伝えできればと思い、書くことにしました。ご参考になれば幸いです。

ではでは。
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
2021-03-25 木 22:27:24 |
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[編集]
大学生の2回生のときに初めて受験しました。1997年だったかなぁ。
大学のIP試験でしたけど。
今、手元に残ってる一番古い公式のスコアレポートは2001年1月28日の第82回のものです。この頃は証明写真もないです。
次に古いのが、2003年9月28日の第101回で、これは写真付きになってますね。
2000年代前半結構受けてたのですが、あまりスコアが上がらず(当時は今と比べて
問題集とかもかなり少なかったです)、前回よりスコアが上がらなかったものは、捨ててました。
2006年1月の第120回も残ってて、これは最初に改定される前に駆け込みで受けたものだと思います。
こんなに盛り上がって、2010年前後にTOEICerが現れてブログ等で躍進されて
抜かされまくったのが懐かしいです。いまだに追いつけてませんけど。。。
大学のIP試験でしたけど。
今、手元に残ってる一番古い公式のスコアレポートは2001年1月28日の第82回のものです。この頃は証明写真もないです。
次に古いのが、2003年9月28日の第101回で、これは写真付きになってますね。
2000年代前半結構受けてたのですが、あまりスコアが上がらず(当時は今と比べて
問題集とかもかなり少なかったです)、前回よりスコアが上がらなかったものは、捨ててました。
2006年1月の第120回も残ってて、これは最初に改定される前に駆け込みで受けたものだと思います。
こんなに盛り上がって、2010年前後にTOEICerが現れてブログ等で躍進されて
抜かされまくったのが懐かしいです。いまだに追いつけてませんけど。。。
2021-03-28 日 21:10:34 |
URL |
しゅうへい
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しゅうへいさん
羨ましいです。そのスコアシートは絶対に捨てないで保管しておいてくださいね。勿体ないので。
僕もTOEIC学習を始めた頃は第一世代だったのですが、モタモタしているうちに第二世代に切り替わってしまったのです。今となっては後悔しています。受けておけば良かったと。シクシク。
だから、それ絶対に捨てないでください、宝物ですよ。
羨ましいです。そのスコアシートは絶対に捨てないで保管しておいてくださいね。勿体ないので。
僕もTOEIC学習を始めた頃は第一世代だったのですが、モタモタしているうちに第二世代に切り替わってしまったのです。今となっては後悔しています。受けておけば良かったと。シクシク。
だから、それ絶対に捨てないでください、宝物ですよ。
2021-03-29 月 05:23:37 |
URL |
Rabbit
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