2021-07-16 Fri
よくPart5で一瞬にして解ける問題を瞬殺できる問題、秒殺できる問題などと言います。要すれば、空所の前後だけパッと見て、あるいは空所まで読んで、正解の選択肢を特定できるタイプの問題を指しています。僕もかつて、公開テスト本番では瞬殺問題は文字通り瞬殺していました。空所前後を見れば、あるいは空所まで読めば、正解が分かる問題はたくさんあるからです。実は半分くらいあります。瞬殺できた分だけ、他のPartに残せる時間が多くなるというメリットがありますね。
だけど、今は全くやっていません。問題の傾向とか単語やフレーズを覚えて帰ってくるために、全文、ピリオドまで読むし、誤答の選択肢も珍しいものはよく見て覚えるようにしているからです。
さて、ここで問題提起です。
日頃から4つの選択肢と空所の前後だけ読んで解答する練習をしていれば、正解を瞬殺できるか?という問い掛けです。その答えは、
No!です。
日頃は問題文をピリオドまできちんと読んで英文の構造を素早く把握し、文法的なエラーがないか?文意的につじつまが合っているか?などをきちんと確認する癖をつけているからこそ、本番のここぞという時に、空所前後だけ見て正解の選択肢を瞬時に選ぶことができるのです。日々のトレーニングからサボっちゃダメなんです。
そもそも論で恐縮ですが、あ、これは空所前後だけ読んで解ける問題だ!って、瞬時に判断できますか?それって相当な実力が要ることなんですよ。その判断をしているうちにピリオドまで読んでしまったほうが早いっていうこともあり得ます。
普段の学習ではピリオドまで一気に目を走らせて読んでいる実力者だけが、テスト本番ではギアをトップに入れて、空所前後だけ読めば100%正解できる問題をそうだと認識し、そして実際に空所前後だけ読んで瞬殺できるのです。
勿論、実力が上がってきた段階で、空所前後だけ読んで素早く正解を得る訓練は必要です。空所前後だけ読んで解答した場合と、ピリオドまで読んで解答した場合を比べてみて、正答率がイコールにならないなら、つまり瞬殺しようとした結果、正答率が落ちるなら、この方法はやるべきじゃありません。早く解答できても間違えたら意味がないからです。
上級者の「現在」だけを真似したらいけないと思うのです。上級者が上級者になるに至った「プロセス」をお手本にして真似るべきです。上級者が瞬殺するのを見て、ああ、凄いなあと思って、自分も空所近辺だけ読んで解答する練習に明け暮れているようだと、ある時、伸びはピタリと止まります。
日本語であれ、英語であれ、文を読む基本は最後まできちんと読むことです。だって、文を書いた人は読み手が最後まで読んでくれることを想定して書いているんですよ。途中で読むことを放棄されると思って書いてないんです。
急がば回れ!です。
正しい学習を継続していれば、瞬殺なんてしなくても、200番まで余裕をもって塗り終える時がきっと訪れます。
ではでは。
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