2021-07-17 Sat
TOEICのPar5では品詞問題が頻繁に出題されます。この傾向は旧型式の時代から変わっていなくて、おそらくこれからもずっと変わりません。それにははっきりとした理由があります。Part5のテスティングポイントは沢山ありますが、英文の骨組みを理解しているかどうかをテストするには品詞問題が最適だからです。その英文が成立するためには、なくてはならない部品というものがあります。
名詞の場合は主語だったり、目的語だったり、補語だったり、形容詞的に直後の名詞を修飾する名詞だったりしますね。複合名詞というやつです。動詞はその文の述語動詞だったり、従属節や関係詞節の動詞だったり、分詞として名詞を修飾する役割を担っていたりします。
形容詞は前から、そして後ろから名詞を限定的に修飾したり、叙述的に文の補語になったりします。そして標題にある副詞は、原則、名詞以外のすべてを修飾する可能性があります。
品詞問題のテスティングポイントは、言い換えれば、そこにあるはずのものがないことに気づいているか?という問い掛けに他なりません。そこにそれがないと、文が文として成立しないのです。それが分からないということは英文が読めていないという証になってしまいます。これが品詞問題の存在理由です。
そして、標題の「迷ったら副詞を選べ!」に話は繋がっていきます。
TOEICのPart5で品詞問題に出会ったら、先ずは英文の骨組みを理解しようと努力し、それでも分からなかったら迷わず副詞を選べ!という格言のようなものです。これは副詞が正解の場合が多いということではないんですね。
英語には5文型というものがあるのをご存知かと思いますが、副詞はこの5文型のどれにも必須の構成要素として求められていないのです。つまり要らないの。英文の意味を微妙に味付けするという点において重要な役割を果たしていますが、形式上の文の構成要素としては不要なのです。
では、何故、迷ったら副詞を選べ!なのでしょうか?
それは、英文を構成するうえで必須要素である「名詞」「動詞」「形容詞」は、それが英文から抜け落ちると、読み手に気づかれやすいからです。あれ?何か変だな?何か足りない気がするって、バレちゃうわけです。
その逆で、副詞はもともと英文の必須の構成要素ではないから外しやすいわけです。外しても気づかれにくいの。8語くらいの短い英文だとさすがに気づかれますが、20語くらいの英文にして、関係詞を絡ませたり、倒置文にしたり、受動態にして句動詞の直後に置いたり、ちょっとだけ英文の構造を複雑にすれば初中級者は狙い通りに間違えてくれるのです。
だから、迷ったら副詞を選べ!
これはあながちデタラメではないんです。空所になにが入るか、しばらく考えても分からないような状況なら、それはおそらく英文としては完成しているんだから、副詞を入れちまってサッサと次の問題にいけっ!ってことなんであります。
明日は、ここ半年くらいの公開テストのPart5の傾向に迫ります。8月のテストに出る問題のタイプはこれです!とズバリ、言い切ります。急に傾向が変わったりして・・・。いやいや、たぶん、大丈夫でしょう。
ではでは。
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