2014-02-24 Mon
毎日、PART7を欠かさずに読んでいるのにリーディングスピードが上がらない。毎日、英字新聞やTIMEなどを読んでいるのにリーディングスピードが上がらない。こんなに、多読も精読もしているのに・・・。そんな悩みを抱えている人は結構多いのではないでしょうか?どうしても公開テストでリーディングを解き終えることができない。何とか解き終えても、完全に全ての正解の根拠を特定するまでには至らない。このレベルだと、余程自分と相性が良い問題ばかり出題されない限り、リーディングスコアは450点~475点位で頭打ちになります。
早く読もうと焦れば焦るほど読み落としが多くなり、結果として、もう1回戻って同じ箇所を読まなくてはならない回数が増えていく。これを繰り返しているうちはリーディングで480点以上は獲れません。運良く獲れても1回だけで、2回、3回と続かないでしょう。
よく様々なテキストで推奨されているのは、リーディングでは時間を計って、つまり1分間で180ワードとか、200ワードとかを読むトレーニングをすることですね。確かに早く読もうとする意識は大切です。しかし、早く読もうと意識するだけで本当に早くなりますか?実際、早くなりましたか?早く読む訓練を推奨するテキストは見かけますが、どうしたら早く読めるようになるのかを詳しく言及しているテキストにはあまり出会ったことがないのです。だから自分で試行錯誤してきました。
ノンネイティブが英語のリーディングスピードを上げるための鍵の一つは(全てではありません)、実はリスニングのトレーニング法に関係しているのではないかと僕は考えています。僕が試行しているトレーニングはリスニングのスクリプトを1.5倍速で聴きながらスクリプトの意味を追いかけていくことです。
何故1.5倍速か?それは、そのスピードが僕にとって「和訳を諦められるスピード」だからです。1.1倍や1.25倍だと、僕の場合、頭の中で和訳が何とか間に合ってしまいます。それだと駄目なんです。1.5倍速以上のスピードだと頭の中で和訳していたら間に合わなくなるので、半ば強制的に「英語の語順のまま意味を考える」ようになるのです。
実は、これがリーディングで活きてくるんです。僕が気づいているだけで、その効用は3つあります。
1つ目の効用としては、リーディングのスクリプトを読んでいる時に、頭の中を1.5倍速で音が流れるようになります。当然、1.5倍速でスクリプトの文字を追うことになります(実際は、ある理由によってもっと早くなるのですが、話が複雑になり過ぎるのでここでは割愛します)。
2つ目は、英語の語順のままスラッシュリーディングができるようになります。いわゆる「帰り読み」、「戻り読み」をしなくなります。従って、ネイティブの思考形式のまま読んでいくことになります。そうせざるを得なくなります。
そして最後3つ目は、これを実感できるようになるとPART7の正解率がグンと上がるのですが、文章を読み進めていく過程で、次に何が書かれているかをある程度予測することができるようになります(これは前述の2つ目の効用と密接に関係しています)。ある動詞を見た瞬間に、「次にはthat節が来るな」とか、「過去のことではなく、これから起こることが次に出てくるな」とか、ある接続副詞を見た瞬間に、「話が逆方向に展開されるはずだ」とか、「これまで述べてきたことの例証が始まるぞ」とか、そういう類のことです。
他にもいくつか理由はあるのですが、概ね以上3つの理由でリーディングスピードが上がっていきます。早い人で1ヶ月くらい、標準的な人で3ヶ月くらい、遅い人でもおそらく6ヶ月くらいで効果が出るのではないかと僕は考えています。僕の場合、3ヶ月くらいで早くなったと実感しました。その人が現時点で持っている語彙や文法の力量も大きく影響しますから、当然、個人差はあります。
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